urgentとその派生語を学ぶ-アージェントマターでシクヨロ!

8.27.2019

TOEIC 単語

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今回のお勉強トピックは英単語 ”urgent” を中心に進めていきます。

先日TOEICのお勉強中にエンカウントしたのが、以下の文章です。

I'm working on an urgent project for Mr.Kobayashi right now.
いま小林さんのための緊急の仕事をしてるんです。
(TOEICテスト 究極の模試600問より)

ぼく自身、TOEICでurgentを見かけたら、だいたい意味は掴めます。上の文章のようにurgent projectとか、その他だとurgent buisinessとか名詞を修飾する形で使われている限り、文意を取ることは難しくありません。

ただね、自分の口から urgent って言葉が出てこないんですよ。ざっくり言うとurgentって「緊急の」という意味なので、会話の中で使う頻度は高くないですが、日常的に出てきてもおかしくない部類の表現です。

ぼくは知り合いの先生にオンライン英会話の授業をやってもらっているんですが、やっぱり会話の中でurgentって使えていないんです。意味合いは少し変わりますが、immediateとか、ASAPとか、quicklyとか、right nowとか、あとは現在進行形を使ったりして言い換えています。

そういう表現で伝わってるんで良いっちゃ良いんですけど、そこで止まっちゃいかんぜよ、とも思うわけでござます。

ちゅーわけで、今回はurgentを調べて自分で使いこなせるように、お勉強してまいります。Let's get started!!!

urgentの意味

冒頭でも少し書きましたが、まずはurgentの意味するところをしっかり整理していきましょう。
NOTE:urgent [ˈɝː.dʒənt] 形容詞
緊急の、切迫した
強要する、迫る
Merriam-Webster
: calling for immediate attention : PRESSING
: conveying a sense of urgency
Cambridge Dictionary
very important and needing attention immediately:
 (especially of a person's actions) repeated and determined in trying to get or do something:
LONGMAN
very important and needing to be dealt with immediately
done or said in a way that shows that you want something to be dealt with immediately

よき。いとよきです。こういう1単語で1つか2つしか意味の無い単語って愛おしく見えてきます。覚えやすい(笑)。ただ反面、英単語1に対して、意味も1か2しか入ってこないので効率が悪いっちゃ悪いですけど、やっぱりシンプルな方が扱いやすいですね。

意味は一応2つですね。「緊急の」「強要する」の2つ。

Merriam-Websterの ”conveying a sense of urgency(切迫感を伝える)” は簡潔ですごくわかりやすい。あとLONGMANの2つ目は「強要する・迫る」に近い表現でしょうか。


urgentの語源に迫る

urgentの語源はどうも諸説あるようです。詳しくは語源辞典Online Etymonogy Dictionaryをご確認くださいませ。
NOTE:urgentの語源
ラテン語のurgereに由来。
意味は"to press hard, push forward, force, drive, compel, stimulate,"
強く押すとか、前に押すとか、強制するとか、運転するとか。
基本イメージは「前に進む」「誰か(何か)が押す」の2つ。

その他、インド・ヨーロッパ系の古い言葉に由来する説も。
urgh- :to tie, bind
ureg- :to follow a track

前項で調べた意味と合わせて考えてみましょう。urgentの意味は、「緊急の」「強要する」でした。

語源の "to press hard, push forward" は強く押す、前に押すという意味です。これはチンタラして進まない人(や物)に「さっさと行けよ」と後ろから押してあげるってことです。この「さっさと」は早くという意味ですから、そこから「緊急の」という意味に変わっていったのではないかと想像します。

また「強要する・迫る」のほうは、語源にある "force, stimulate" が近いですね。forceは強制するだし、stimulateは刺激する、です。「やれよっ!!!」とforceしたり、stimulateするようなイメージでしょうか。

語源から推測可能なとても優等生な単語ですね。


urgentの派生語、Word Family

前項までで調べた内容ですと、urgentはラテン語由来の形容詞でした。ラテン語由来の単語ってーことは、頭とお尻に部品をつければ、同様の意味を持つ別の単語(品詞)に変化しそうです。ちょいと見てみましょうか。
NOTE:urgentの派生語
urge [ɝːdʒ] 名詞・動詞
名詞
(何かをしようとする)衝動、本能、駆り立てる力
動詞
~を駆り立てる,追い立てる,急がせる.
しきりに勧める(促す)、強く促す、(するよう)迫る
主張する,力説する,強調する.
urgency [ˈɝː.dʒən.si] 名詞
切迫、緊急(性)
しきりにする催促、熱心な主張
強要、強引さ、力説
urgently [ˈɝː.dʒənt.li] 副詞
緊急に、至急に

調べてみた感じだと、上記3つの単語がurgentの御親戚にあたるようです。

名詞は urgeとurgency、形容詞は urgent、動詞は urge、副詞は urgently。変化が素直すぎて抱きしめてあげたくなるほど。

唯一やらしいのは名詞が2つあるところですね。名詞のurgeは「衝動、本能、駆り立てる力」なので、基本的に誰かの内側からムクムクと大きくなっていくモノ(感情)を表しています。

もう一つのurgencyを見てみると、「切迫、緊急」というのは客観的に見た状況や状態を表しています。他にも「催促、主張、強要」といった意味がありますが、これは「誰かが誰かに対して行う動作」を表しています。

守備範囲が明確に分けられているので、きちんと覚えれば「どっちだっけ?」とはならなそうですね。頭の中でビシッとイメージが固まるまでは混乱しそうですけど。

おまけ

urgencyとemergency

今回お勉強したurgeシリーズとよく似た単語 ”emergency(緊急)” との違いについて。

emergencyはマジでホントにヤバいときの緊急という表現に使うようです。
たとえば、どっかの国からミサイルが発射されたとか、宇宙人が攻めてきたとか、ケガや病気で生き死にの瀬戸際にいるとか、そういう人命や国家の存亡に関わるような、マジでヤバいやつのときにemergencyという単語が使われます。

対して、このurgencyやその派生語は、同じく ”緊急” という意味ですが、仕事の上での緊急とか、死ぬほどじゃないけど急いだほうがよき、という場面で使う単語になっています。

SYN, ACK, URG, PSH, RST, FIN のURG

これ見てピンと来た方は、もう説明不要かもしれませんね。

ITのネットワークを勉強していると見かけるやつです。コンピュータ同士が通信するときには、一種の信号を含めてデータの送り合いをします。その信号というのが↑にある6種の謎の文字列です。

たとえばSYN(Synchronisation)という信号を含めれば、「これからあなたと通信を始めたいんだけど、いま大丈夫?」というご挨拶の通信になる。

ACK(Acknowledgment)という信号を含めれば、「りょ!バッチコーイ!」という返事になります。

で、3つ目のURG。これは”Urgent”を表しています。
コンピュータ通信の世界でこのURGの信号を含む通信が行われると、それは「緊急で処理せにゃならんデータが含まれてるからお察しください」という意味になります。まぁ実際ほとんど使われていないらしいんですけど。

おわり

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アラサー(ティーファイブ)、♂ IT業界でショッカーみたいな立ち位置の仕事をしています。昔から憧れていたバイリンギャルを目指し、英語の勉強に明け暮れる毎日。このブログは勉強ログとして書いています。よろぴく。

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