as well as の意味と使い方 [結局はANDなんじゃないのか]

9.04.2019

TOEIC イディオム

t f B! P L

今回のお勉強トピックは、as well as の意味と使い方についてです。

「あなた、そんな基本的な表現もわからないの?だっさw」と思う紳士淑女の皆さんもいらっしゃるでしょう。

いやね、学生時代に受験のための勉強をやっていたころは、たぶんちゃんと理解していましたよ。でもね、そういう状態から10年20年も経つと流石に忘れてしまうんですよ。

特に語源や単語のスペルと無関係に見える意味は、早々に記憶領域から排除されてしまいます。

ぼくにとって、このas well asって表現は上手くイメージを捉えられてなかったんでしょうね。わりと早々に記憶から消え去ったイディオムです。

しかし、中学高校で習った英語ってのは出現度の高いものが多いですから、勉強しなおしていると、ふいにエンカウントするんです。先日TOEICのお勉強をしていたときにこんな文章が出てきました。

We have art from some of the most famous modern artists as well as art from several old masters.
(当館では最も有名な現代美術家の作品も、いにしえの名人の作品も収蔵しております)

as well asを含む文章を見ると、いつも最初に「うわっ」と思うんですけど、だいたい「A as well as B (AもBも)」と訳せば何となく意味がとれるので、勉強しなおすことを放棄していました。

ぼくの目標はバイリンギャルになることなので、なんとなく意味がとれてるだけじゃダメなんです。というわけで、今回はas well asを勉強しなおして、使えるようにするという目的でこのエントリをまとめます。

Let's get started!!!


as well as の意味

ググって調べた内容のまとめ

まずはas well as の意味をググって調べてみました。以下の4つの意味・用法があるそうです。
NOTE:as well as の意味
基本形 :BだけではなくAも (A as well as Bの形)
原級比較:同じくらい上手に
接続詞1:同様に
接続詞2:…する限りでは

そうそう、「BだけではなくAも」って暗記した覚えがありますね。高校受験や大学受験をした人たちは、たぶんみんな暗記した内容だと思います。

調べてみると、この4つの意味は基本的に文章構造から、その意味を推測することは出来ないそうです。文章構造だけではなく意味や前後関係から、どういう使い方になっているかを感じ取る必要があります。

なお、1つ目を基本形と書いていますが、これはぼくが勝手に基本形と言っているだけなので、ご了承くださいませ。

英英辞典を引いた結果-どういうことだってばよ!

念のため英英辞典でこの「as well as」がどう説明されているか見てみましょう。
NOTE:英英辞典で引いた"as well as"
Merriam-Webster
接続詞:and in addition : AND
前置詞:in addition to : BESIDES
Cambridge Dictionary
in addition; and also:
Oxford Dictionary
And in addition; and also.
Collins Dictionary
You use as well as when you want to mention another item connected with the subject you are discussing.

LONGMAN Dictionary
掲載なし

「BだけではなくAも」なんて説明どっこにも無いんですが...

日本語で調べていた感じだと、Aに重点が置かれる表現である、と説明しているところが多かったですが、辞書で引くとそんな説明は一切書いていないんですね。

強いて言うなら、in additionの意味でしょうか。「Bも追加しておくぜ」というニュアンスか。けど、日本語の感覚で言うと、ベースになる情報と、敢えて加えた情報のどちらが重要かって線は引けない気がします。文意や付加情報の性質によって、どちらが重要かが変わると思うんですよ。

ベースの情報が重要で、それをより際立たせるために付加する情報もあるし、付加したものを含んだ範囲と言いたいのなら重要なのは付加情報の方になります。

Cambridge DictionaryとOxford Dictionaryでは”and also”と説明されています。alsoも「また、~も」というand的な意味がありますけど、ベースの情報とalso以下の情報のどっちが優位かって優劣の話は含んでいないと思います。

たとえば、I'm also ~ という表現を使うときって、ベース情報は自分以外の誰かであって、そこに「ぼくも~です」と言っているわけですよね。この使い方において、「(ベースとなっている誰かの気持ちや考えほどじゃないけど)ぼくもです。」というニュアンスは含んでいないはずです。

このあたりちょっとよくわからんなぁ。

Cambridge Dictionaryの例文を一つ挙げます。
We have a responsibility to our community as well as to our families.
(私たちは自身の家族に加えて地域社会への責任も持っている。)
(私たちは地域社会への責任を持っている。自身の家族にもだ。)

訳し方によってどっちが重要なのかっていうのは変わってくるんじゃないですかね。
ここは正直わからないので、これ以上の深入りはやめておきます。沼っぽいです。

基本的に英英辞典を引くと「and」「also」「in addition」という意味になると、とりまそのように理解しておきます。

前節で調べたところで「同じくらい上手に」「同様に」という意味がありましたが、あれは恐らくイディオムとしてのas well asではなくて、原級比較の構文を利用した表現なんだと思います。たとえば辞書で「as tall as」と引いても意味は出てこないです。これと一緒。副詞wellを使った原級比較の構文に当てはめて作った句ってことなんでしょう。

あくまでイディオムとして使われる範囲でいうと「and」「also」「in addition」という意味しかないという話。逆にas well asの場合だけ、別の意味を持つ場合もある、という理解が正しい気がしました。


4つの意味と使い方

前項の最後に書いたところが釈然としない感覚もありますが、「as well asの意味」でググったときに出てくる4つの意味について整理していきます。

基本形:BだけではなくAも (A as well as Bの形)

これは受験生がみんな覚えるやつですね。なんか必死に覚えた記憶があります。
NOTE:A as well as B
意味は「BだけではなくAも」
ポイント:
1.AとBには名詞、動詞、形容詞、副詞のいずれも使用可能。
  S+Vの節になっていてもオッケー
2.重点がおかれるのはAの方

いずれの品詞でも使えるってのは便利ですね。しかも品詞だけではなく節や文章の形でもつなげることができます。ノートに書いている通り、重要なのはAの方(らしいです。前節参照)。あくまで表現したいことをAにおいて、「Bもそうなんだけど、Aもなんです」という表現になるそうです。

ぼくは短期間ですけど語学留学に行ったことがあって、英語漬けの日々を送っていました。そのときの感覚を思い出すと、頭の中で「A as well as B = BだけではなくAも」という理解をしているだけじゃ口から言葉が出てこないんですよね。

というのも日本語と英語で、AとBの出てくる順番が違うじゃないですか。頭の中で作られる日本語の文章はBから始まりますが、口から出ていくのはAが先なんですね。つーことは、英語脳を作ろうとしたら、この順番を合わせておかないと、考えている順に言葉が出てこないってことになります。

だから「BだけではなくAも」ってのは英語から綺麗な日本語に訳すときしか使わなくて、実践会話では「Aなんです。Bだけじゃなくてね」とか「Aなんです。Bもだけど。」という使い方が馴染んでいないと会話では使えないと思います。


原級比較:同じくらい上手に

次は原級比較の文法に当てはめた使い方です。
NOTE:「同じくらい上手に」をあらわすas well as
ポイント:
1.副詞"well"(上手に)と原級比較"as ~ as"の組み合わせ

この使い方は原級比較の構文の中にwellが入った形です。as tall as とか as long as とか、そういう使い方の中で副詞のwellを使っているパティーン。

She can play the piano as well as He can.

ただの比較構文の一種なので、「そうだよね、そうなるよね、well使えば」と認識できればそれで終わり。(と、文法ズッタズタのぼくが説明しております)

接続詞1:同様に

この辺から理解が怪しくなるところ。
NOTE:「同様に」をあらわすas well as
ポイント:
1.接続詞的な用法となる
2.S + V + as well as + S' + V'
  S'がV'するのと同様にSがVする

このas well asには接続詞的な用法がある...らしいですね。自分で書いてるくせに”らしい”ってなんやねんという話なんですが、たとえば前節にも書いた、

She can play the piano as well as He can.

という文。これって結局のところ、「as well asの後ろに句・節を置ける」というルールから接続詞的に使えるってだけな気がするんです。

英英辞典で調べたところ、as well as はand, also, in addition の意味なので、「同様に」とか、もう少しand色を露骨に出して「~も」と訳を置いてしまえばいい気がしています。ちなみにas well as に接続詞の用法があると明記しているのはMerriam-Websterだけでした。


接続詞2:…する限りでは

最後は「する限りでは」の意味。
NOTE:「~する限り」をあらわすas well as
ポイント:
1.接続詞的な用法となる
2.S + V + as well as + S' + V'
  S'がV'する限り、SがVする
  「as far as」 と同じ意味
3.自分の知識や記憶の範囲を説明するのに使う。
  知っている限り、覚えている限り

as far as I know(ぼくの知る限り)と同じ使い方ができる表現のようですね。
知っている限り、覚えている限り、調べた限り、のような頭の中で認識している範囲を指すときに使う表現のようです。

うーん、うーん、ぼくは使わないことにします(笑)

だってas far as で表現できるし、辞書に載ってないんだし。それに知覚している範囲で使う「~する限り」って表現は、「私が知っているのと同様に」→「私の記憶にある内容と同様に」→「私の記憶にある内容では」と連想することができます。

正直、あまり使われなさそうなこの用法を頑張って覚えておく気になれません。ほっとく!


さーて、釈然としない部分が残っている状態ですが、これは今のぼくには調べきれないことのような気がしています。ので諦めます。

TOEICのような試験だったり、文章読むくらいなら、「and」「also」「in addition」の意味だけ抑えておけば事足りるように思えます。自分で表現するときには、それこそ「and」で押し切れます。問題は会話の中で相手が「as well as」を使ってきたパターンですね。とりあえず「ん?as well as ? and?」と素直に聞くことにします。

おわり

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アラサー(ティーファイブ)、♂ IT業界でショッカーみたいな立ち位置の仕事をしています。昔から憧れていたバイリンギャルを目指し、英語の勉強に明け暮れる毎日。このブログは勉強ログとして書いています。よろぴく。

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