本日のお勉強トピックは「scare,scared,scary」の怖い系3姉妹です。
ぼくは知り合いのJean先生にオンラインで英語を教わっています。
授業中にこんなやり取りがありました。
Jean先生:はぁ、わたしビューティフゥなウーマンになりたいわ...
ぼく:(あ、これ、「何言ってんだい!もう十分美しいじゃないか」って言ってほしいやつだ)
ぼく:何言ってんだい!もう十分美しいじゃないかっ!!!
Jean先生:…ウソつき!ぶっコロ助するわよ!
ぼく:I'm scar…ry, scared? I'm scared...
本件について、Jean先生もアツクなっていたためツッコミはなかったんですが、ぼくの中では(scaryとscaredどっちだっけ?つーか何が違うんだっけ?)と頭の中でハテナマークがうごめいているようなそんな状況でした。
こういうささやかな疑問ってのは、すぐに頭の中から蒸発してしまうんですね。
そして時は経ち、昨日、Youtubeをパラパラと見ていたら、某アニメの一場面でこんな会話がありました。
Eri: He will probably regret it, not coming to Ryokufu!!!
Michael: Eri, you are scary.
Eri: What did you say!?
Michael: No, it doesn't matter.
「こ、こわっ!」って瞬間的に出てこないと会話のリズムが壊れちゃいますからね。
というわけで、お勉強スタートです。
最初にまとめを。
NOTE:まとめ
scare(動詞)
・意味は「~が~を怖がらせる」。
・怖い思いをするのは目的語で表現される人。
scared(形容詞)
・意味は「おびえた、おびえている、怖がる」
・怖い思いをするのは、限定用法なら直後の名詞、叙述用法なら主語
scary(形容詞)
・意味は「恐ろしい、怖い、気味が悪い」
・恐怖感情の伴わない、一般論としての「怖い」
scare(動詞)
・意味は「~が~を怖がらせる」。
・怖い思いをするのは目的語で表現される人。
scared(形容詞)
・意味は「おびえた、おびえている、怖がる」
・怖い思いをするのは、限定用法なら直後の名詞、叙述用法なら主語
scary(形容詞)
・意味は「恐ろしい、怖い、気味が悪い」
・恐怖感情の伴わない、一般論としての「怖い」
動詞:scare
まずは動詞のscareから。
NOTE1:scare(動詞)
◆他動詞
・SVO
(主語が)(目的語を)怖がらせる
・SVOC
(主語が)(目的語を)怖がらせて(補語の状態に)する
◆自動詞
・SVC
(主語は)(補語のように)怖がる
◆他動詞
・SVO
(主語が)(目的語を)怖がらせる
・SVOC
(主語が)(目的語を)怖がらせて(補語の状態に)する
◆自動詞
・SVC
(主語は)(補語のように)怖がる
例文
You're scaring the children.
Sudden noises scare her.
Meeting new people scares me.
to scare it away
to scare people away from reading books.
She didn't scare easily.
I don't think I scare easily.
なるへそ、基本的には他動詞で使われることが多いようで、「主語が目的語を怖がらせる」という使われ方をしています。Sudden noises scare her.
Meeting new people scares me.
to scare it away
to scare people away from reading books.
She didn't scare easily.
I don't think I scare easily.
怖い思いをしているのは目的語で表現される人ってのがポイントですね。
形容詞:scared
続いてはscaredさん。
NOTE2:scared(形容詞、またscareの過去形・過去分詞)
◆限定用法
・おびえた、おびえている、怖がる
◆叙述用法
・be scared of (代)名詞:(代)名詞を怖がる
・be scared that:that節以下を怖がる
◆限定用法
・おびえた、おびえている、怖がる
◆叙述用法
・be scared of (代)名詞:(代)名詞を怖がる
・be scared of doing:doingすることを怖がる
・be scared to do:doすることが怖い・be scared that:that節以下を怖がる
※beはgetへの置き換えも可能
◆限定用法
a scared dog
She had a really scared look on her face.
◆叙述用法
He is scared of dogs.
I am scared about speaking in front of professionals.
She's scared to walk alone at night.
I can't remember when I first started getting scared of going to the hospital.
ぼくこのエントリを書くために調べるまで、scaredって過去分詞として使われているものだと思っていました。だって、scareが動詞の原形なわけでしょ。で、scaredって変化したら過去形か過去分詞の形なわけだし、よくよく”I'm scared.”って表現を見かけるじゃないですか。これ受け身の形になっていて、「私は怖がらせられた」つまり「私は怖い」って意味になるんじゃないかと。a scared dog
She had a really scared look on her face.
◆叙述用法
He is scared of dogs.
I am scared about speaking in front of professionals.
She's scared to walk alone at night.
I can't remember when I first started getting scared of going to the hospital.
ただどの辞書を引いても形容詞ってことになってます。
調べるとどうも、元は受動態の形として用いられていたものが、「もうこれ形容詞でよくね?」と変化していったものらしいです。
なんかぼくら日本人からすると、発想が逆なんですよね。「誰かが怖がる」と「誰かが誰かを怖がらせる」だったら、ベースになるのはどう考えても前者になるでしょう。英語圏の人にとっては、「自分が怖がる」よりも「誰かを怖がらせる」方が使う場面が多かったんでしょうかね。いやぁ英語圏の人たちは性格悪いですな。と勝手に決めつけてみたり。
形容詞:scary
最後は形容詞のscary。
NOTE3:scary(形容詞)
1.(対象となるものが)恐ろしい、怖い、気味が悪い
2.(対象となるものが)驚きやすい、怯えやすい
1.(対象となるものが)恐ろしい、怖い、気味が悪い
2.(対象となるものが)驚きやすい、怯えやすい
例文
She's a scary woman.
It's scary.
It was scary for the children.
It's scary.
It was scary for the children.
scaredとの違いがまたわかりにくい。どうにかしろってんだ欧米人!と言いたくなるほどです。日本語の”怖い” という言葉にも2つの側面があるんですね。
1つは、自分や他人の心の中で、恐怖の感情が芽生えてしまってガクブルしてる状態。このガクブル怖いは”scared”。
良い例が思いつかないですが、たとえば、バンジージャンプ。
なんか紐みたいなの付けて、飛び降りる場所に立ってみると、体が恐怖でガクブルしてくる。これが”scared”。
で後日、お友達に「バンジーヤバい!バンジーヤバい!超怖い!!!」と伝えます。それを聞いたお友達は「あぁ、それは怖いだろうね」とその怖い度合を認識するわけですけど、自分が飛ぶわけでもないから、一般論として怖いだろうねと同意する。この時の気持ちを表現するのが”scary”。
と、いうわけで本エントリは終わりますが、まず最初に覚えるべきは、”I'm scared.”(こ、こわっ!)と、”It's scary.”(それ怖いね)の2つでしょうね。これを覚えてから、少しずつ他の使い方もマスターしていくのがよさそうです。
おわり
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