remindの意味と使い方【思い出させる】【rememberとの違い】

9.27.2019

TOEIC 単語

t f B! P L


今回のお勉強トピックは、remindとrememberの違いについてです。

英語のお勉強をしていたなかで、こんな文章に遭遇しました。

Starting from January 26, the city will also begin handing out flyers to remind all Chadwick residents of these changes.
1月26日から、チャドウィックの住民の皆さんにこれらの変更について(remind)するため、市はチラシの配布を始めます。

文章の意味は問題なく把握できました。ほら、カレンダー系のアプリに「リマインダー」って機能がだいたい付いてるじゃないですか。予定が近づいたときに「もうすぐ、Jean先生とのオンライン授業が始まるよ」って通知を出して教えてくれる、あの機能です。

あの機能のことを覚えていましたので、remind=教えてくれる、思い出させてくれる、という意味で記憶しておりました。でも、ふと疑問に思ったんです。

「remindとrememberって何が違うんやろか?」と。

英語で会話をするときにrememberはけっこう使用頻度が高いです。対して同じような意味である(気がする)remindはあんまり使われない。ぼくの語彙力、表現力が低いから片寄っているんだろうか。そもそも本質的な違いがあって、人間の活動を表現できる度合いに違いがあるのか。

ちゅーわけで、今回のトピックはこういった違いを調べることになります。

Let's get started!!!


remindとrememberの違い

このエントリの後半で、つらつらと各単語の意味を調べておりますが、先に両者の違いについてズバッと答えをまとめておきます。
NOTE:remindとrememberの大きな違い
remind   :思い出させる
remember:思い出す

両者とも「記憶から考えや事実を取り出す」という頭の中の動作を表す意味ですが、文章中の主体・主語が異なります

remindの主語は思い出すためのきっかけ。実際に思い出す人は目的語に置かれる人。さらに思い出す対象は続く前置詞の後に置かれる。
主語(きっかけ) + remind + 人 (+ of/to + 思い出す何か)

She'll forget to call the doctor if you don't remind her.
remind - Merriam-Webster
あなたが彼女に思い出させなかったら、彼女は医者に連絡することを忘れていたことでしょうね。


rememberの主語は思い出す人。思い出す対象は目的語。
主語(思い出す人) + remember + 思い出す何か

I remember my first day of school like it was yesterday.
remember - Merriam-Webster
昨日のことのように、学校の最初の日のことを (私は) 覚えています。


このように「誰か(何か)が誰かに何かを思い出させる」がremind「ヒトが何かを思い出す」のがremember。自分の中で完結するか、他者の働きかけによるか、という違いがあります。

remindとrememberの語源を詠む

語源を詠むことで単語本来の味を楽しむことができます。できることがあります。たまにできます。
NOTE:remindの語源
re:again(再び)
mind:to think(考える)
→再び考える
→以前考えた内容を、もう一度考える
→思い出す

remindは"to think again" という意味を持つと。ふむふむ。

NOTE:rememberの語源
re:again(再び)
memorari:be mindful of (心にとどめておく)
→再び心にとどめておく
 →覚えておく
→どっか行った記憶を探す
→思い出す

rememberは”be mindful of something again”と。なるほど、なるほど。


つまり、語源から何が違うかというと、、、よくわからんですね。

こじつけっぽくなりますが、remindは語源として”to think again” 再び考えるという意味を持っています。例えば、A=Cという関係を思い出そうとしたときに、A=B で B=C だから A=C と再び考え出す。こういうイメージがあります。

対してrememberの方は心に留めておくという意味が含まれています。つまり心(頭)のなかに思い出す対象の考えや事実が存在するってことです。頭のなかにあるはずの記憶を再び呼び戻すというイメージ。上の例でいうと A=C の関係を直接記憶から読み出せるような感じです。だから「覚えている」という意味が含まれると。

語源から連想できるのはこのくらいですね。

remindとrememberの意味

こじつけっぽかったですが、語源から何となくのイメージはできたところで、各語の意味を調べていきましょう。

remindの意味と使い方

まずはremindを英和で引いてみましょう。

NOTE:remind [rɪmάɪnd] 動詞
(人に)思い出させる、気付かせる、注意する、思い出す
・remind A of/about B(名詞)
 AにBのことを思い出させる
・remind A to do
 Aにdoすることを思い出させる
・remind oneself to do
 doすることを思い出す
・remind A that S'+V'
 AにS'がV'することを思い出させる
・remind A wh- S' V'
 Aに<5W1H>でS'がV'するかを思い出させる

ふんふん、基本は「思い出させる」なんですね。目的語にoneself(myself, me)を取ったときに「自分自身に思い出させる」=「思い出す」という意味になると。ちなみにremindは他動詞としての意味しか持ちません。自動詞としては使えない。

冒頭で掲載したこの英文は、

Starting from January 26, the city will also begin handing out flyers to remind all Chadwick residents of these changes.
1月26日から、チャドウィックの住民の皆さんにこれらの変更について(remind)するため、市はチラシの配布を始めます。

「注意する」という訳がはまりますね。参考書の和訳もそうなっていました。

ちょっと背伸びして英英辞典も引いてみましょう。
NOTE:remind
Cambridge Dictionary
to make someone think of something they have forgotten or might have forgotten:
Oxford Dictionary
Cause (someone) to remember someone or something.
Cause someone to think of (something) because of a resemblance.
Cause (someone) to fulfil an obligation or to take note of something.

Cambridgeは、"to make someone think of"「誰かに考えさせる」となっています。OxfordではCause to という表現を使っています。これも「~させる」という意味になりますので、他者や何かがきっかけとなって、誰かに何かを「思い出させる」という意味になってますね。

rememberの意味

続いてrememberの意味です。こちらもまずは安心と安全の英和辞書から。

NOTE:remember [rɪmémbɚ] 動詞
思い出す、覚えている、心にとどめておく、忘れずにする
・A remember B
 AがBを思い出す
・A remember that B do
 AはBがdoすることを思い出す
・A remember wh- B do
 Aは<5w1h>でBがdoすることを思い出す
・A remember doing
 Aはdoingしたことを思い出す
 (動名詞なので過去の意味)
・A remember to do
 Aはdoすることを思い出す
 (不定詞なので未来の意味)

ですね。「思い出す」と「覚えている」の2つの意味がメインです。こちらは自動詞としても使える便利ワードですね。

背伸びして英英辞典を攻めていきます。
NOTE:remember
Cambridge Dictionary
1. to be able to bring back a piece of information into your mind, or to keep a piece of information in your memory:
2. to hold a special ceremony to honour a past event or someone who has died:
3. to give a present or money to someone you love or who has provided good service to you:
Oxford Dictionary
1. Have in or be able to bring to one's mind an awareness of (someone or something from the past)
2. Bear (someone) in mind by making them a gift or making provision for them.
3. Pray for the well-being of.
4. Convey greetings from one person to (another)
5. Do something that one has undertaken to do or that is necessary or advisable.
6. Used to emphasize the importance of what is asserted.

こちらはremindと違って「~させる」という表現がありません。ここまで調べてきたように、「誰かが(自発的に何かを)思い出す」という意味になっています。あくまで思い出すのは主語で表現される人

よく使うremember表現集

最後に日常会話で使う表現をお勉強してお別れとしましょう。ちなみに日常表現で探したところ、rememberばっかり見つかったんで、口語表現ではremember一択でオッケーっぽいです。

Remember!
思い出せ!

Please remember.
思い出して

Do you remember?
覚えてる?

(Can)Do you remember me?
Remember me?  ※インフォーマル
あたしのこと覚えてる?

I don't remember (at all).
(まったく)覚えてねーわ

I can't remember.
思い出せない

Remember to call me tonight.
今夜電話するの忘れないでね

you must remember that this is a secret.
これ秘密だからな。覚えておけよ。(忘れんなよ)


おわり

Profile

自分の写真
アラサー(ティーファイブ)、♂ IT業界でショッカーみたいな立ち位置の仕事をしています。昔から憧れていたバイリンギャルを目指し、英語の勉強に明け暮れる毎日。このブログは勉強ログとして書いています。よろぴく。

ラベル

IT (5) TOEIC (23) イディオム (4) セブ島留学 (2) その他 (2) 雑記 (12) (4) 単語 (53) 読書感想文 (1) 発音 (3) 表現 (6) 文法 (2)

ブログ アーカイブ

QooQ