※今回扱う単語と上記画像の間には、何の関係もありません。
"in between."
ある英文記事を読んでいたら、こんな表現に遭遇しました。
betweenっていうくらいなので、範囲を表していることは想像に難くなかったわけですが、それがどこを指しているか正確に捉えることができませんでした。
と、いうわけで”in between”を調べてまとめてみるページです。
件の記事について
何はともあれ、冒頭で書いたよくわかんなかった記事とやらから。記事の概要
Uber tests monthly subscription that combines Eats, rides, bikes and scooters (日本語記事はこちら)19年7月23日のTechCrunchの記事です。
TechCrunchは主にIT関係のニュースを取り上げるアメリカのニュースサイトです。このサイトは日本語に翻訳してくれたページもあって、しかも日本語ページから英語原文ページへのリンクもあるんです。日本語で読んで、いけそうなトピックなら英語で読んでみるってことができる英語学習に都合が良いWebサイトです。(ぼくは関係者がありません。)
上記の英語ページと日本語ページからそれぞれ引用します。
“From meals to wheels and everything in between, we’re always looking for ways to make Uber the go-to option for your everyday needs,” an Uber spokesperson said in a statement to TechCrunch."
「食事から車に至るまで、毎日のあらゆるモビリティーのニーズでUberが選ばれるための方法を模索している」とUberの広報担当者がTechCrunch宛ての声明で語った。
このブログは英語ブログなので、上記記事のツッコんだ内容は書きません。
が、背景となる情報は少し書いておいたほうが(自分のためにも)よさそうなので、3行でTechCrunchの記事をまとめます。
- 配車サービスUberが月間パスポートのテストをアメリカでやってる
- UberEatsの配達料とか自転車レンタルのサービスがコミコミ価格に
- ユーザの抱え込みに向けてけっこう良さそうな作戦だと思われる
わからなかったこと
ぼくがわからなかったのは、この文頭からカンマまでの節。ここです。”From meals to wheels and everything in between, ~”
(食事から車に至るまで)
and everything が何と and なのかがわからなかったんです。
wheelsとandなのか?
①From meals to ( wheels and everything in between ) ,
From A to B が表す範囲とandなのか?
②( From meals to wheels ) and everything in between ,
ぼくの受験英語知識によると、andは等価なものじゃないと繋げなかったはず。名詞and名詞、形容詞and形容詞、that節 and that節、みたいな。
ということは①か。でもそうすると「自動車と全てのもの。その間」となってしまう。everythingって具体的な何かってわけじゃないですよね。具体性は無くて、抽象的にすべてのものを表す単語。
既に書いてますけど、これを和訳したページでは「食事から車に至るまで」と訳されています。なので、②が正解なんでしょう。
{From A to Bで表す範囲} と(and) {(その)間にある全て}
という構造になっているということ。
in between のまとめ
in between
◆Weblio仲介者、中間の、中間に、合間に、中にはさまれて、
◆Merriam-Webster
名詞: a state or position that is in the middle between two other things : a middle position
◆Oxford
形容詞:Situated somewhere between two extremes or categories; intermediate.
名詞:An intermediate thing.
◆Cambridge
名詞:between the two times mentioned
◆LONGMAN
形容詞:in the middle between two points, sizes, periods of time etc
いくつかの辞書サイトを参照しましたが、どうも釈然としない。
Merriam-Websterのページではハイフンが付いた「in-between」が名詞と形容詞、ハイフン無しの「in between」が副詞と前置詞であると書いてあります。ページ下方では「別にbetweenでよくね?なんで"in"が必要なの?」とのコメントがありました。全面賛成。
辞書の例文
んー、冒頭の英文への理解を助ける例文として、ちょっといまいち。
普通のWebサイトからの例文
- My life is full of passwords: work passwords, shopping website passwords, personal account passwords, and everything in between. (arstechnica.com)
- Use Scratch to build racing games, platform jumping games, quest games, and everything in between. (chicagotribune.com)
- Music of many genres - ranging from big bands and classic rock to oldies and blues and everything in between - will be performed at various venues, including parks, community gazebos and beachfront properties. (sandiegouniontribune.com)
ふむふむ、分かってきたぞ。
From A to B and everything in between.
といったら、「AからBまで、あとその間も全部」。
A, B, C, and everything in between.
これは「AとBとC、あとその間も全部」の意味になるってことか。
ネイティブの感覚がわからないので推測を含む形になりますが、どうも明確な始点と終点の形になっていない From A to B のときに and everything in between という句が続いています。
冒頭の文章は “From meals to wheels” が「食事から車に至るまで」を意味していますが、食事が始点で車が終点というロジックはありません。「AからBまで、なんかその辺をマルっと含んで全部」というニュアンスがあるような印象を受けました。
おわり
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