"Select" or "Choose" or "Pick"
意味は知ってるけど、いざ使う段になるとどの単語を使ったらいいかよくわからんのです。このエントリでは「選ぶ系」単語を整理していきます。
背景
ぼくは知り合いのJean先生にオンラインで英語を教えてもらっています。授業のトピックは時期によって変わるんですが、今月はTOEICに重点をおいて授業をやってもらっていました。Jean先生:
ねぇ、Masa、何でこの問題でAを選んだのよ?
ぼく:
(あ、分かんなかったからテキトーに選んだ問題だ!テキトーに選びましただから、I select、いや、I choose、あれpickだっけ?)あー、えー、そのー・・・(わからんっ!)At random!!! Because I don't know the meaning of some words.
(`・ω・´)シャキーン
Jean先生:
シャキーンじゃないでしょっ!!!勉強なさいっ!!!
ヾ(#`Д´#)ノ
怒った顔でさえ愛おしいぜ。
「選ぶ系」単語のまとめ
さて、まとめていく前に、ぶっちゃけこのテーマは多くのWebサイト、ブログ、動画で取り上げられています。最初は「楽勝っ!」と思ってたんですが、踏み込んで調べていくと段々わからなくなってきます。これ沼単語じゃね...
※沼単語・・・一見簡単そうに見えるけど、その実、中身は複雑怪奇。ちゃんと調べないとうまく使いこなせなくて学習者をはめていく単語。
ささ、とりあえずいくつかの解説ページを参考にまとめてみました。
文法的な違いというのも若干あるようですが、主なポイントは「どのくらい重要な選択であるか」というところにあります。
「選ぶ系」単語の詳細(Select, Choose, Pick)
この項では各単語の詳しい意味と例文をまとめます。Select
Select [səlékt]
Weblio◆他動詞
- 〈…を〉(最適なものとして慎重に)選ぶ.
- 〔+目的語+for+(代)名詞〕〈…を〉〔…のために〕選び出す.
- 〔+目的語+前置詞+(代)名詞〕〈…を〉〔…の中から〕選抜する 〔from,out of〕.
- 〔+目的語+as補語〕〈…を〉〈…として〉選出する.
- 〔+目的語+to do〕〈人を〉〈…するように〉選ぶ.
- 選ぶ、選択する
- 選んだ,抜粋した.
- より抜きの,精選した,極上の.
Merriam Webster
◆他動詞
- : to choose (as by fitness or excellence) from a number or group : pick out
- : to make a choice
Oxford
◆他動詞
- Carefully choose as being the best or most suitable.
- (of a group of people or things) carefully chosen from a larger number as being the best or most valuable.
例文
- She was selected as a candidate.
- Please select one item from the list.
- Select "Insert" from the "Edit" menu.
- Williams was originally selected in the second round of the 1998 NBA Draft by Chicago.
例文を見て回った結果、「受け身形で使われることが多い」「主語が一人称になっている文章では使われていない」ということがわかりました。(ぼくが調べた範囲で、ですよ)
前項のお絵かきの中にも書きましたが、Selectってフォーマルな使われ方をしている気がします。なんか日本語の尊敬語に近いような。ほら、「私は仰った」って言わないじゃないですか。「誰々さんが仰った」って言いますよね。あれと同じで基本的に自分以外が主語になるときにだけ使われる(ような気がします)。
思い返してみると、いままで「I select ~」という文章は見たことが無い気もします。
Choose
choose [tʃúːz]
ー 不規則変化動詞(choose[tʃúːz]-chose[tʃóʊz]-chosen[tʃˈəʊzn])Weblio
◆他動詞
- 〈もの・人を〉選ぶ,選択する.
- 〔+目的語+前置詞+(代)名詞〕〈もの・人を〉〔…(の中)から〕選ぶ 〔between,among,from,out of〕.
- 〔+目的語+as補語〕〈ものを〉〈…(である)として〉選ぶ.
- 〔+目的語+(as)補語 / +目的語+(to be)補語〕〈人を〉〈…に〉選ぶ,選出する
- 〔+wh.〕〈…なものを〉選ぶ.
- 〔+目的語+前置詞+(代)名詞〕〈ものを〉〔…として〕選ぶ 〔as,for〕.
- 〔+間接目的語+直接目的語 / +目的語+for+(代)名詞〕〈人に〉〈ものを〉選んでやる; 〔人に〕〈ものを〉選んでやる.
- 〔動詞(+前置詞+(代)名詞)〕〔…から〕選択をする,選ぶ 〔between,from,out of〕.
Merriam-Webster
◆他動詞
- : to select freely and after consideration
- : to make a selection
- : to take an alternative —used after cannot and usually followed by but
Oxford
◆他動詞
- Pick out (someone or something) as being the best or most appropriate of two or more alternatives.
例文
- I chose to live, no matter what the consequences.
- I did choose you.
- I chose this subject as being easier to follow.
- You can choose from among a number of alternatives.
- She was chosen from a long list of people.
- They chose her as the team captain.
chooseは主語が一人称になっている文章で使われているケースがありました。これがselectとの違いなのかもしれません。
前項で「どのくらい重要な選択であるか」がポイントと書きましたが、境界がいまいちはっきりしないです。選挙で選ばれたレベルだとselectっぽいけど、チームキャプテンくらいだとchooseなんでしょうか。
Pick
Pick [pík]
Weblio◆他動詞
- 〈…を〉(入念に)選ぶ,選び取る.
- 〔+目的語+前置詞+(代)名詞〕〔…から〕〈…を〉選ぶ 〔from〕; 〔…のために〕〈…を〉選び取る 〔for〕.
- 〔+目的語+to do〕〈人を〉選んで〈…〉させる.
- 〔+目的語+副詞(句)〕[pick one's way [steps] で] (足の踏み場を選んで)注意深く進む.
Merriam-Webster
◆他動詞
- : CHOOSE, SELECT
◆自動詞てきな?イディオム?
- pick and choose: to select with care and deliberation
Oxford
◆他動詞
- Choose (someone or something) from a number of alternatives.
例文
- I picked her to do the work.
- Maybe I picked the wrong career.
- Pick a card.
- He picked a nice ring for me.
- Also, maybe I was picking the wrong options in conversations but there was a lot that never got properly explained to me.
- She picked two people to chose their teams, and as predicted, I was chosen last.
- Sabrina had chosen carefully when she picked her school.
pickも一人称で使われていますね。「間違ったキャリアを選んじゃったかも」とかリアルですね。ぼくの胸にも軽く刺さってきました。
これ、わからないラインなんですけど、「彼は私に指輪を選んでくれた」。これpickなの?「Pick a card.」なんかはPickらしさ(?)が感じられますけど、彼女の指輪を選ぶのがPickなんかぁ。いまいち境界がわからないっす。
例文の後ろ3つは少し長いですが、"option", "chose"と同系統の単語が1つの文章に使われている例としてPickしました。最後の例文は、はっきし言って意味不明です。同一人物が同じ選択肢の中から選んでいるのに、一方はchosen、一方はpick。
今度Jean先生に聞いてみよう。我こそはという方がおりましたら、コメントで教えろください。
おわり
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