英単語にはスペルとして書くけど、発音しない文字ってのがあります。こういうのはSilent Letters というそうです。今回いろいろあるSilent Lettersの中から、Silent B(単語スペル的にはBが入るけど発音しない)に出会ったので、お勉強のためにまとめてみます。
Silent Bにエンカウントした話
TOEICの勉強中に以下のような文章に出くわしました。
Our staff will be inspecting the plumbing in the building tomorrow.
(明日、うちのスタッフがビルの配管検査をするよー)
この文章が設問を解くための鍵になっていたんですね。でも、ぼく”plumbing”って単語の意味を知らなかったんですよ。だからもう適当に回答しちゃいまして、結果は不正解。(明日、うちのスタッフがビルの配管検査をするよー)
で後日、オンライン授業をやってもらってる愛しのJean先生にぼくの回答を提出したら、「この問題は間違えちゃダメよ。何がわからなかったの?バカなの?」と愛情たっぷり込めて言われてしまいました。
「いやぁ~その~、、、”プランビング?”って単語知らなかったから適当に選んだんだよ。」と説明しました。
すると先生は、Sっ気丸出しな顔で嬉しそうに「Uh‐huh?Again?」と。
本当に本当にうれしそうなS顔で言うので、M属性を持つ僕も一緒にうれしい気持ちになっ、、、、、そういう話じゃねぇ!
”Plumbing”という単語
経緯はどうでもいいですね。
plumbing [plˈʌmɪŋ]
不加算名詞:鉛管、配管工事、水道管敷設、水道設備
家やビルの配管自体を指したり、工事したり敷設したり、配管が連結する設備などを指す言葉。
名詞 :おもり
形容詞:垂直で、まったくの
副詞 :垂直に、まったく、きちんと
動詞 :垂直かどうか調べる、深さを測る、見ぬく
plumb [plˈʌm] です。Lの発音で [ぷらむ] です。はい皆さん、せーのっ、プラム!
TOEICやってるとこのplumbingはたまに見ますよね。”アパートの配管工事のお知らせ”みたいな文章を何回か見ました。まぁ毎回間違えちゃってたんすけどね。この単語覚えてなかったので。
いまこの単語を調べながら、ふとある人物を思い出しました。ほらあの”M”の人。
・・・いちおう言いますけど、僕じゃないですからね。僕はM属性もってますけど。
ほら!世界で一番有名な配管工の兄弟の片割れですよ!!!
仕方ねぇ、ほら!これ!!
(以下、任天堂社のWebサイトから引用:https://mario.nintendo.com/characters/)
MARIO
He’s remarkably resilient for a plumber, smashing bricks and bouncing off walls like a parkour star.
plumber(配管工)[plˈʌmɚ]
これはplumにerを付けて人を表す単語へ変化させたものです。
マリオはホントに配管工やったんですね。なんかこうマリオみたいな身近なキャラクターの職業だと急にこの単語に親近感が湧いてきませんか?自分に関係の無いWordって覚えるのが苦ですけど、マリオの職業ってことなら、なぜか忘れない気がします。
他にもある。Silent B Words.
えーまだあんのー!?plumbingはマリオとM男(このサイトの管理人)のおかげで印象に残ったけど、他にもあるなんて、あちし覚えられない~!と思うでしょう、みなさん。
安心してください。履いてますよ(意味深)。
いや違う、間違えた。古いですよね、もうこのネタ(笑)
え?いや履いてるは履いてますよ。言葉のチョイスを間違えたという意味です。
もう一度。安心してください。このSilent Bの形を取る単語は、そんなに多くないんです。
それにほとんどの単語が、”mb”で終わっています。単語のお尻に"mb"がついていたら、"b"は完無視でOKです。
- お尻に"mb"系
aplomb(落ち着き)[əplάm]
bomb(爆弾)[bɒm]
catacomb(カタコンベ)[kˈæṭəkòʊm]
climb(登る)[klaɪm]
crumb(パン粉)[krʌm]
dumb(ダム)[dʌm]
lamb(仔羊)[læm]
limb(手足)[lɪm]
numb(無感覚)[nʌm]
thumb(親指)[θʌm]
plumber(配管工)[ˈplʌmər]
succumb(屈服する)[səkˈʌm]
tomb(墓)[tuːm]
womb(子宮)[wuːm]
- "mb"じゃないけどSilent Bになる系
debt(債務)[dɛt]
doubt(疑問に思う)[daʊt]
subtle(微妙な)[ˈsʌtəl]
あと変わり種として、Coulomb [ˈkuːlɒm]。人の名前です。カタカナだとクーロンさん。理系の人は知ってるかも、クーロンの法則を見つけた人。
なぜに発音しないBが存在するのか?
昔はBの音を発音していたらしいです。たとえばbombは元々イタリア語のbombaが由来になっていますが、西暦1300年にはもうBの音は発音しなくなっていたそうです。こちらにそのように書いてありました。
ginsengenglish.com
なぜ?という話になると諸説あるようなんですが、どうも"m"の音と"b"の音を出す時の口の形が似てるから徐々に後ろに付いている"b"の音が消えていったということみたいです。
これちょっと似てるなと思ったのは、日本語の「ら抜き言葉」。「食べられる」→「食べれる」とか「見られる」→「見れる」、「来られる」→「来れる」とかのやつです。一時期いろんなところで議論が盛り上がりましたが、「食べられる」が可能表現か受身表現か尊敬表現か分かりにくいから、可能表現のときは「食べれる」でいーんじゃねとなったような感じがあるあの話。
やっぱ言葉って単なるツールなわけですから、使う人が使いたい形で使うのが自然な流れなんだと思います。
きっとアメリカ人は「ボムブ」(bomb)とか「クライムブ」(climb)とか言うのかったるかったんだろうなぁと、言葉の歴史に思いを馳せて、~Fin~
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