![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg2NICr3qaJ2XQtOUxQxNzMd6NdTEjZ_GH48JeiI8NJoBNw4TGScEN_mG91E6whtHjsvBJA7aLwUDxOUXZh6oNoEvgToAsyB2WchIfLP8_O-P8B9hiWZMgdIxNLAH3pCdYq8eefV7OvpJA/s640/ashamed_text3.jpg)
今日のお勉強トピックは「恥ずかしい」を表現する3つの単語 [ashamed, embarrassed, humiliated] です。
恥ずいエピソード
ぼくは以前、フィリピンのセブ島に短期留学したことがあります。その時、こんな出来事がありました。
ある日、学校を含む周囲一帯で大停電が発生したんです。季節な夏真っ盛り、時刻はお昼過ぎくらいだったと記憶しています。気温は35℃くらいまで上がる時期でした。
フィリピンではわりと普通に停電が発生するので、ちょっとやそっと停電したところで授業は中止されません。「あ、停電か。暑くなるね。じゃ次のトピックに行こう。あれ暗くて読めない?HAHAHA、じゃ外でやろう!」ってな感じで、普通にスルーされます。
ただ、その日ぼくは体調が万全じゃなかったのもあって、「暑くてやってられん」状態になってしまいました。そこで授業にタイムをかけて(マンツーマンの授業なので「ターイム!」と宣言すれば授業はストップします。)校内の売店にアイスを買いに行ったんです。売店のアイスが溶ける前に食べてやろうと。
「アイスっ!アイスっ!」とスキップしながら30代のオッサンが売店へと向かっていると、木陰のベンチで如何にも具合の悪そうな先生を発見。学生の間で「美人・スタイル抜群・陽気・優しい・真面目」と大人気の先生です。チャーンス。
ぼく:大丈夫?どうしたの?
美人の先生:暑くて死にそう...わたし体が弱くて...
ぼく:おぉマジか、ちょっと待っててね、何か冷たいもの持ってくるから。シュタタターッ
売店に走っていき、袋入りの氷を購入。3割くらい溶けてましたが、まぁ涼をとれればいいでしょう。シュタタターッ
ぼく:ほら、氷持ってきたから、これで首筋でも冷やしなよっ!
美人:あぁ、ありがとう。あなた優しいのね。(ぽっ)
ぼく:倒れている先生を放っておくわけにはいかないのだぜ。キラーン
美人:本当にありがとう。あぁもうこんな時間。次の授業の準備をしないと...
そしてすべての授業が終わった放課後。ぼくはしばしの間、教室で友人と談笑し、教室棟から外に出ました。すると、例の美人の先生を含む先生集団がベンチに座ってお喋りしているところに遭遇したんです。総勢15人くらいのグループでしたか。どうやら「今日は最悪に暑い日だった」とみんなでブーブー文句をたれているご様子。
ぼくが授業をとっている先生もいたので、「Hi」と軽く手を振って通り抜けようとした、そのとき!
美人:(ぼくを指さして)あぁ!あなた!昼間はホントにありがとう!!!
ぼく:困っている人を助けるなんて当然のことでしょ。エヘヘッ
美人:ねー、みんな聞いて!この人!私が倒れてた時に氷買ってきてくれた人だよ!
他の先生たち:オー!!!ヒューヒュー!!!ユーアグレイッ!!!グレイッジャパニーズッ!!!イエー!!!ヒャッハー!!!
なんかめっちゃ盛り上がってる...
騒ぎまくってるせいか、キャンパス内のあらゆる視線がぼくに向けられている気がしました。
特にぼくの先生たちはテンションMAX。「あぁ、彼女を助けたのはあなただったの!ステキ!」とか「あなたは本当に優しい生徒ね!グレイトだわ!」とか「あなたを教えることができて、わたしは誇りに思うわ!」とか「私たちの仲間を助けてくれてありがとう!」だとか、ぼくを取り囲んで延々と「ヒャッハー!」している状態。
こんな状況を遠目から見守る他の生徒たち、学校関係者。なんか拍手している人もいる。状況知らねーくせに。
そしてそんな状況が続き、遂にぼくの羞恥メーターの針が振り切れました。
ぼく:わかったから!わかったから!そんな騒がn・・・
みんな:ヒャッハー!ウッヒー!アッハー!ヤッホー!ヒューヒュー!
ぼく:あぁーもう!ホントに、ホントに、もうやめて!わかったから!
そしてぼくは手で顔を隠しながら、そこにいた先生たちに最後、こう言って走り去りました。
I'm ashamed!!!
ぼくは「キャー、恥ずかぴー!」と恥じらいのある少女のような純粋さを表現したかったんですね。いやホントに恥ずかしかったんですけど。
この局面でぼくが言ったセリフは正しかったのか。このエントリ最後のところで答え合わせといきましょう。
「恥ずかしい」を表す単語 まとめ
まとめから。
NOTE:「恥ずかしい」を表す単語
ashamed
・罪悪感などにより内側からでる恥ずかしい気持ち
・非道徳、不名誉、良くない行動を恥じる気持ち
・自己嫌悪
embarrassed
・他人の視線により感じる恥ずかしい気持ち
・赤面する、決まりが悪い
・重い軽いで言ったら、軽めの恥ずかしい
humiliated
・自尊心を傷つけられるレベルの恥ずかしい気持ち
・屈辱を受けたときに感じる恥ずかしい気持ち
・人前で批判されて大恥をかかされた
ashamed
・罪悪感などにより内側からでる恥ずかしい気持ち
・非道徳、不名誉、良くない行動を恥じる気持ち
・自己嫌悪
embarrassed
・他人の視線により感じる恥ずかしい気持ち
・赤面する、決まりが悪い
・重い軽いで言ったら、軽めの恥ずかしい
humiliated
・自尊心を傷つけられるレベルの恥ずかしい気持ち
・屈辱を受けたときに感じる恥ずかしい気持ち
・人前で批判されて大恥をかかされた
上記3つの単語いずれも、分子形容詞の形で「恥ずかしい」という感情を表現します。分子形容詞については、以前、以下のエントリで勉強済みのため、詳細は省きます。気になる方は、こちらのリンクから飛んでってお勉強してみてください。
「恥ずかしい」を表現する単語
それでは早速「恥ずかしいワード」三姉妹をそれぞれ、じっくり、ねっとり、観察してまいりましょう。ashamed
まずはashmedからいきます。
NOTE:ashamed [əʃéɪmd] 形容詞
恥ずかしがって、恥ずかしくて、恥じている
Merriam-Webster
feeling shame, guilt, or disgrace
Cambridge
feeling guilty or embarrassed about something you have done or about a quality in your character:
用法:
●be ashamed of (代)名詞
(代)名詞を恥じている
●be ashamed to do
doして恥じている、doするのが恥ずかしい
●be ashamed that
that節を恥じている、恥ずかしく思う
恥ずかしがって、恥ずかしくて、恥じている
Merriam-Webster
feeling shame, guilt, or disgrace
Cambridge
feeling guilty or embarrassed about something you have done or about a quality in your character:
用法:
●be ashamed of (代)名詞
(代)名詞を恥じている
●be ashamed to do
doして恥じている、doするのが恥ずかしい
●be ashamed that
that節を恥じている、恥ずかしく思う
ふむふむ、Merriam-WebsterとCambridgeの両方で”guilty”という単語が使われていますね。罪悪感や不名誉さを感じるような恥ずかしさがニュアンスとしてあるようです。罪を犯した人だったり、何らかの不名誉を負った人が、過去の行動を恥じるという感じですね。
「何であんなひどいこと言っちゃったんだろう。わたしのバカバカバカー!」とか、「(夜中に自分の黒歴史を思い出して、思わず出てしまう)アーーー!!!」ってな感じの内側から湧きおこる恥ずかしい感情を表す単語です。
調べていて「あれ?」っと思ったところが一点。
ashamedって元は動詞のashameから形容詞へ変態したんだと思ったんです。けど海外の辞書サイトで調べると”ashame”という単語はどこのサイトでもヒットしませんでした。
英和系の辞書だとヒットするところもあるんですが、英英で調べるとヒットしない。ちなみに英和で引くと「恥ずかしがらせる」という意味で出てきます。これが受動態となって「恥ずかしがらせられた」→「恥ずかしい思いをする」と変化したのだと思ったんですが、ちょっとこれはわかんなかったです。
embarrassed
続いて、”embarrassed”
NOTE:embarrassed [ɪmˈbærəst] 形容詞
※発音注意ー最後の音は 't' です
恥ずかしい、まごついて、バツが悪い、きまりが悪い、恥をかいて
Merriam-Webster
feeling or showing a state of self-conscious confusion and distress
Cambridge
feeling ashamed or shy
※発音注意ー最後の音は 't' です
恥ずかしい、まごついて、バツが悪い、きまりが悪い、恥をかいて
Merriam-Webster
feeling or showing a state of self-conscious confusion and distress
Cambridge
feeling ashamed or shy
NOTE:embarrass [ɪmbˈærəs] 動詞
恥ずかしい思いをさせる、まごつかせる
Merriam-Webster
to cause to experience a state of self-conscious distress
Cambridge
to cause someone to feel nervous, worried, or uncomfortable
恥ずかしい思いをさせる、まごつかせる
Merriam-Webster
to cause to experience a state of self-conscious distress
Cambridge
to cause someone to feel nervous, worried, or uncomfortable
日本語で意味を調べたところ、人前でズッコける、といった周りの視線が存在する状況で、その視線があるが故、恥ずかしいと感じる場面で使う単語になるそうです。ashamedと比較して考えると、こちらは日常的に感じる「恥ずかしい」という感情に近いもののようです。周りの視線があって、「あら、やだ、恥ずかしいわ」という感情を言葉にするときに使う単語になります。
humiliated
最後は”humiliated”
NOTE:humiliated [hjumɪ́lièɪtɪd] 形容詞
自尊心が傷つけられ、不快であると感じる
Merriam-Webster
掲載なし
Cambridge
If someone is humiliated, they have been made to feel ashamed or stupid:
自尊心が傷つけられ、不快であると感じる
Merriam-Webster
掲載なし
Cambridge
If someone is humiliated, they have been made to feel ashamed or stupid:
NOTE:humiliate [hjuːmílièɪt] 動詞
恥をかかせる、自尊心を傷つける
Merriam-Webster
to make (someone) ashamed or embarrassed
Cambridge
to make someone feel ashamed or lose respect for himself or herself:
恥をかかせる、自尊心を傷つける
Merriam-Webster
to make (someone) ashamed or embarrassed
Cambridge
to make someone feel ashamed or lose respect for himself or herself:
これもまたわかりづらい。基本的にはashamedやembarrassedと同じく「恥ずかしい」をあらわす単語です。特徴は、、、Cambridgeが表現するlose respectあたりでしょうか。周りからの敬意が失われるような状況における「恥ずかしい」。
こちらも日本語で調べてみました。「humiliatedに感じる」ってのは、公の場で批判されたり、屈辱的なことを言われたりして感じる「恥ずかしさ」にあたる単語のようです。
ふんふん、よく調子に乗ってやり過ぎちゃった芸能人が、ファンやメディアから総批判を食らって、外出もできない状況ってのがあります。これがhumiliated(な気がします)。
ぼくは何というべきだったのか?
ここで、このエントリ冒頭で長々と書いたお話に一瞬だけ戻ります。
留学先の先生たちに、ヒャッハー!ヤッホー!グレイッ!イェイイェイ!ヒューヒュー!と言われて、こっぱずかしくなった結果、逃亡を図ったぼくですが、そのとき何というべきだったのか?繰り返しになりますが、ぼくはこう言ったんですね。
I'm ashamed!!!
これはダメですよね。
美人の先生に氷を買ってきてあげて、その結果として他の先生たちから「あんた最高ねっ!」とヒューヒューヒャーヒャー言われている状況で、「(罪悪感によって自分の内側から湧きおこってくる)恥ずかしい気持ちになった」とぼくは言ったわけであります。
どう考えてもぼくが言うべきだった言葉は、
I'm embarrassed!!!
でしたね。
とても勉強になりました。
おわり
0 件のコメント:
コメントを投稿