"spect"のつく単語 [14選] [prospect,inspect,aspect,etc]

8.14.2019

単語

t f B! P L


今回のお勉強テーマは ”spect” のつく単語です。

ぼくは何かこのspect系単語に苦手意識があって、見かけるたびに辞書を引いています。そして意味を調べては忘れ、また調べては忘れを繰り返してきました。

なんでもそうですけど、覚える過程で忘れてしまうのは悪いことじゃありません。「忘れた頃にもう一度覚える」これこそがちゃんと記憶するための正しい道のりです。

インパクトのある出来事が発生すれば、それに紐づけて一度で覚えられることもあります。ぼくの中では、この ”spect族” の単語っていまいち何かに紐づいて記憶に残らないんですよね。影薄いですよ、こいつ。(関係者の方すいません)

じゃあ、どうすっぺかと。

記憶に残るようなインパクトのある出来事を強引に紐づける。これですよ。
このエントリを書く理由がまさにこれなんです。この ”spect族” の単語をキチっと整理して脳ミソの長期記憶領域に書き込んでやろうと。

Okay? Let's get started!!!

語源の海へダイビング


こういうシリーズ物をまとめるときは根っこの部分から抑えていくのが正道。
単語の根っこ、語源ですね。(ちなみに語源を英語でいうと”root word”)
NOTE:spectの語源
ラテン語の ”specere” という言葉に由来している。
意味は「見ること」
英語だと、to look, see, watch, observe, view

これだけです。このあと14個の単語が出てきますが、それらの根っこは共通してこの意味を持っています。もうとにかくspect族を見かけたら「見ること」が基点になってんだなと思えばオーキードーキー。


リストアップ&意味の整理

そいでは、spect族の皆さんの登場です。拍手でお迎えください。パチパチパチ

本家 ”Xspect” 系の単語

まずは本家から、●●spectという形を持つ単語です。
NOTE:本家spectシリーズ
aspect [ˈæspekt]  名詞
(一面、側面などの)面、様相、観点、方位
a:~の方向へ(toward)、spect:見ること
 →ある角度から物事をみること
expect [ekspékt] 動詞
予期する、期待する、思う
ex:外へ出す、spect:見ること
 →視線を外へ出す
 →先をみること
inspect [ɪnspékt] 動詞
詳しく調べる、点検する、検査する
in:中へ入れる、spect:見ること
 →視線を中に入れる
 →内部を見る
perspective [pɚspéktɪv] 名詞
考え方、見方、眺望、遠近法
per:通して(through)、spect:見ること、tive:状態
 →見通した状態
※tiveがつくけど名詞
prospect [prάspekt] 名詞・動詞
予想、見込み、将来性、期待、眺望、~を求めて試掘する
pro:前に(前方に)、spect:見ること
 →前(前方)を見ること
 →予想する、期待する、眺望
respect [rɪspékt] 名詞・動詞
敬意、尊敬、重視、注意、点
尊敬する、大事にする
re:後ろへ(後方へ)、spect:見ること
 →敢えて後ろを見る
 →後ろ髪を引かれる、気になる
 →重視、注意
retrospect [rétrəspèkt] 名詞
回顧、追想
retro:後ろ(back)、spect:見ること
 →後ろを見る
 →過ぎ去った時間を見る
suspect [səspékt] 名詞・動詞・形容詞
容疑者、要注意人物
うすうす気づく、怪しむ、疑いをかける、思う
疑わしい、怪しい
sus:下に(below,under)、spect:見ること
 →下の方から見る
 →心の奥底(下)で見る

こうやってまとめてみると、けっこう面白いもんですね。そして意外に数が多くない。本家として8語を挙げましたが、retrospect以外はなにかと目にする単語です。もちろん、マイナー単語を含めればもっといっぱいあるんでしょう。けど、たぶんベースとしてこの8語を抑えておけば、リーディングで困ることはあまりないんじゃないでしょうか。

面白いサイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。語源を元に関連語をまとめているサイトです。視覚的に見えるのでわかりやすい。



分家”spect”の変種

続いては分家。spectのスペルが変化した単語です。
NOTE:分家 ”spect”の変化形態
despise [dɪspάɪz] 動詞
軽蔑する、見下す、嫌う
de:下に(down)、spect:見ること
 →下に見る
despite [dɪspάɪt] 名詞・前置詞
悪意、無視
にもかかわらず
de:下に(down)、spect:見ること
 →下に見る
 →見る価値もない、無視
※前置詞は後ろに続く名詞を無視した状況から「にもかかわらず」の意味へ変化
special [spéʃəl] 名詞・形容詞
特別な人やモノ、特化
特別な、特殊な、特有の、専用の、並外れた
spect:見ること、al:性質
 →性質を見る
 →目につくほどの性質
species [spíːʃiːz] 名詞
(分類学上の)種、種類
spect:見ること、ies:(名詞を表す接尾辞)
 →見えるモノ
 →特徴
 →特徴による分類(種類)
specific [spɪsífɪk] 名詞・形容詞
細目、詳細
明確な、特有の、特殊の
spect:見ること、(f)ic:性質(形容詞を表す接尾辞))
 →性質を見る
 →目につくほどの特徴
spectacle [spéktəkl] 名詞
光景、美観、壮観、ショー
spect:見ること、cle:モノ(名詞を表す接尾辞))
 →モノを見る
 →見えるモノ、見る価値のあるモノ

こっちも調べてて面白かったです。とくにspecialなんかの”spec”で始まる単語の語源がspectだったのは初めて知りました。

special系は「見えること」から「見えるほどの特徴」とか「見えるほど特徴のあるもの」を表していたんですね。まぁスペシャル系はspecialがわかれば、あとは何となくわかるってのもありますけど。


愚考:「スペシャルある?」は正しいのか?
えー、わかる人だけわかればいいコラムです。そう、あのシチュエーションで言う「スペシャルある?」です。まぁ隠語としての「スペシャル」ですね。「裏メニューある?」的な。

単語の意味からすると「特別なのある?」ですけど、その”Special”の語源は「見えるもの」です。つまり裏メニューの存在を尋ねるときに「スペシャルある?」ってのは真面目な話として矛盾しているんじゃないでしょうか?

まぁ通じるは通じるわけですが、これどうなんでしょうね。英語学者の方のコメントをお待ちしております。


おわり

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アラサー(ティーファイブ)、♂ IT業界でショッカーみたいな立ち位置の仕事をしています。昔から憧れていたバイリンギャルを目指し、英語の勉強に明け暮れる毎日。このブログは勉強ログとして書いています。よろぴく。

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