thから始まる単語の発音を整理[through,throw,threw,thorough]

8.24.2019

単語 発音

t f B! P L


まずはクイズから。この表の各単語の発音はどんなでしょうか?

空欄になっている青色の斜線部分をタップorクリックすれば答えが表示されます!
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単語 発音記号 読み方(カタカナ)
through
θruː
スルー
thought
θˈɔːt
ソート
though
ðoʊ
ゾウ
throw
θroʊ
スロウ
threw
θrúː
スルー
thorough
θˈɚːroʊ
ソゥロウ


さぁ、本編はじめましょう。

今回のお勉強テーマはthから始まる単語の発音を整理する、です。

先日、愛しのJean先生との授業中に、「あなた、thの発音いつも誤魔化してるのよね」と指摘されてしまいました。そして、ホワイトボードに何やら書いてぼくにみせてきたのが冒頭の表にある6つの単語でした。

ぼくの発音もさることながら、頭の中では(あれ?スルーだっけ?スローだっけ?)と疑問符が雨後の筍のように湧き上がってきていました。もちろん、愛しのJean先生はぼくが間違えるたびに、それはそれは嬉しそうにSっ気全開で「のー。ノー!アゲェン!アゲェンッ!!!」と何度も言いなおしを迫ってきます。

もうこの迫り方がね、ぼくの心に突き刺さるんですわ。危うく「もっと言ってください!」と口走りそうになりましたよ。HAHAHA

というわけでござまして、今回は上表の単語の発音と意味を整理してまいります。よろしければ最後までお付き合いくださいまへ。

TH6のそれぞれの発音と意味

”TH6”というのは冒頭の表に書いた6単語のことです。「thから始まる6単語」という意味でぼくが勝手に命名しました。他所でTH6と言っても絶対通じないのでご承知おきください。

through

NOTE:through [θruː] 前置詞
~を通って、通り抜けて、~中を
Merriam-Webster
—used as a function word to indicate movement into at one side or point and out at another and especially the opposite side of
Cambridge
from one end or side of something to the other:

この単語はthrough [θruː] (スルー)ですね。現代ネットを使うならスルースキルが重要だ、なんて言われるあのスルー。

ぼくはセブ島に短期留学に行っていたことがあるんですが、そのときの発音の先生(その先生がJean先生)がよく言っていました。
「この単語を日本人にパッと見せると、みんな”スロー”って言うのよね」と。

日本人以外の学生はナチュラルにスルーと読めるらしいんです。ローマ字教育の弊害なんでしょうかね。

thought

NOTE:thought [θˈɔːt] 動詞・名詞
thinkの過去形、または過去分詞形
 ~と思う、~と考える
[名詞]考えること、考え、思考
Merriam-Webster
動: to form or have in the mind
名: an individual act or product of thinking
Cambridge
動: to believe something or have an opinion or idea:
名: the act of thinking about or considering something, an idea or opinion

こちらは、thought [θˈɔːt] (ソート)ですね。thinkの過去形。thoughtは頻出単語だし、中学レベルの単語だから、ぼく的には大丈夫なやつです。


though

NOTE:though [ðoʊ] 接続詞
~だけれども
Merriam-Webster
: in spite of the fact that : WHILECambridge
Cambridge
despite the fact that:

続いて、though [ðoʊ] (ゾウ)さん。thoughtとスペルが非常に似ている単語。末尾にtがあるかないかだけの違いなくせに発音はまるで違う。ただ幸いなことに、thoughは接続詞としての用法が主なので、文章を読み上げる時に混乱したことは今まで一度もありませんでしたね。


throw

NOTE:throw [θroʊ] 動詞
投げる、投げかける
Merriam-Webster
to propel through the air by a forward motion of the hand and arm
Cambridge
to send something through the air with force, especially by a sudden movement of the arm:

4個目は、throw [θroʊ] (スロウ)です。投げるの意ですね。サッカーのスローイン、バスケのフリースローは、このthrowです。

こいつ、ヤラしいのはMerriam-WebsterでもCambridgeでも、説明の中に”through”を使ってるところですねwww 大丈夫ですか?"through"はスロウ?スルー?・・・こいつはスルーですね。まったくいやらしい。

両辞書ともにthrough the air と書いてますけど、たとえば宇宙空間でボールを投げて、等速運動をさせたときは、その動作をthrowって言わないのかしら?(と、理系脳が宣わっております)


threw

NOTE:threw [θrúː] 動詞
throwの過去形につき意味は前節と一緒
音声はCambridge Dictionaryのページで聞けます

こちらは、threw [θrúː] (スルー)です。前節throwの過去形ですね。
思わず「スリュー」と言いたくなってしまう外見をされています。罠ですね。ちなみに過去分詞形は”thrown”[θroʊn] (スロゥン)。thrownの音声はこちらで聞けます。Cambridge Dictionary:thrown


thorough

NOTE:thorough [θˈɚːroʊ] 形容詞
徹底的な、十分な
Merriam-Webster
carried through to completion
Cambridge
detailed and careful:
complete, very great, or very much:

最後は、thorough [θˈɚːroʊ] (ソゥロウ)です。carefulとか、completeと同意語で、徹底的な、十分な、念入りなという意味を持ちます。

この単語も、Merriam-Websterの意味にthroughが使われてる。繰り返しますが、”through”は、スロウ?スルー?・・・もういいですね、スルーしましょう。(うまいっ!)

「Merriam-Websterって言葉遊びがお好きなのね、おほほ」と思っていたら、どうもこのthr絡みの単語は共通の語源を持っているようで、「通り抜ける」という意味があるようです。(thoroughはthoから始まりますが、この通り抜ける族の一員らしいです)

このthoroughは「徹底的な」だから端から端まで通り抜けてだし、throwは地獄甲子園を思い出せば一目瞭然。えっ?地獄甲子園しらない?ネカフェにでも行って読んでみてください。ぼくの世代(30代前半)の野球漫画って言ったらこれでした・・・よね?


おまけ:ゲーム・オブ・スローンズ

このエントリを書いていて、ふと思い出しました。アメリカの人気ファンタジードラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」。このスローンズが何を指しているか。

"Game of Thrones" 

今回扱ったTH6とは関係ないですね。ただ、throneは[θroʊn]の発音になるので、、、あれどっかで見ましたね、これ。

throwの過去分詞形thrownと同じ発音になります。

ちなみに意味は、王座とか王位、あと便座や便所という意味もあるそうです。王位を持つ人は国を通り抜けて全体を動かすことができますね。便所は体を通り抜けて排泄物をひねり出す場所。うん、どちらもthにふさわしい単語でございますな。

おわり

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アラサー(ティーファイブ)、♂ IT業界でショッカーみたいな立ち位置の仕事をしています。昔から憧れていたバイリンギャルを目指し、英語の勉強に明け暮れる毎日。このブログは勉強ログとして書いています。よろぴく。

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