
男性と女性はFair(公平)である。
男性と女性のAffair(✖✖✖✖)。
✖✖✖✖はAffairの説明箇所から何が入るか探してみてください。ニヤリ
今回のお勉強トピックは’fair’と’affair’、この2つの単語についてです。
TOEIC関係の勉強をしている時や、チョーシこいて英文ニュースなんかを読んでいると (何か問題でも?)、この2つの単語の意味をうまく捉えられないことがあります。
最近TOEICのお勉強中にエンカウントしたのはこんな感じのフレーズでした。
「The Office of Student Affairs」
これって学校の学生課という意味になるそうです。演習中は意味がわからなくて、最初「生徒会室」と訳してました。ただどうも文章全体で生徒会は関係なさそうだなぁ、と思いながら読み進めていって、最終的によくわかんなかったんです。(いやはやお恥ずかしい…)
ぼくの中では、’fair’は「公平」もしくは「北海道フェア」的なやつのどちらか。’affair’はものすごくざっくり「こと(事)」と日本語訳が紐づいています。でも、この意味だけだと、どうも、うまく英文の意味を捕まえられないんですよ。
上の例を直訳すると、「生徒の事の執務室」でしょ。日々、様々なシチュエーションの妄想を行って鍛えているぼくの妄想力を以てしても、「学生課」という答えに至ることができませんでした。
たぶん、ぼくの頭の中のイメージが本来の単語のイメージとうまく合ってないんだと思います。これを矯正すんぞ。という趣旨でこのエントリを書いてみることに相成りました。
というわけで、Let's get started!!!
語源の海へダイビング
こういうスペルが似ている単語を整理するときは、その根幹となっている語源を抑えることで基本のイメージを捉えることができます。
NOTE:fairとaffairの語源
fair
・Old Englishのfæger(fagar)が由来となっている。
意味はbeautiful, good-looking, attractive
・「北海道フェア」のフェアだけはLatin系の由来。
festival dayの意。
affair
・Latin系の由来。
af(ad):toward(その方向へ)
fair:facere (to make,to do,face)
「その方向(特定の何か)」、「する」
→「する事」「した事」が主な意味となる。
fair
・Old Englishのfæger(fagar)が由来となっている。
意味はbeautiful, good-looking, attractive
・「北海道フェア」のフェアだけはLatin系の由来。
festival dayの意。
affair
・Latin系の由来。
af(ad):toward(その方向へ)
fair:facere (to make,to do,face)
「その方向(特定の何か)」、「する」
→「する事」「した事」が主な意味となる。
な、なぬっ!語源違うんかい!
同じ語系図の中に入る親戚語かと思っていました。ちゅーことは、完全に別単語と考えて扱わにゃならんということですな。
ちなみに以前読んだ本にOE(Old English)系とLatin系の違いが書かれていました。読書感想文を書いているので、こちらも参照しながら。
『挫折なしで英会話ができる「英語耳」9つの法則』を読んで
OE系単語(have,get,give,make,take,doなど)の特徴
ラテン語系単語(appint,reserve,restore,installなど)の特徴
- 一つの単語が持つ意味がすごく多い
- 接頭辞や語根など意味を推測させる部分がスペルにない
- get-got-gottenなど不規則な変化をすることが多い
ラテン語系単語(appint,reserve,restore,installなど)の特徴
- 日本語訳とほぼ1対1の意味を持つ
- 接頭辞と語根の組み合わせになるので、単語のイメージを連想しやすい
fair と affair の意味
fairの意味
では、最初は”fair”の意味からみていきましょう。
NOTE:fair [féɚ] 形容詞、副詞、名詞
形容詞
①フェアプレーのフェアに近い意味
・公正な,公平な
・適正な
・規則通りの、規則内の
・良い、多い
②マイ・フェア・レディのフェアに近い意味
・(女性が)美しい
・色白でパツキン(金髪)の
・好天の
・汚れていない、明瞭な
・口先だけの、もっともらしい
・見込みがある、有望な
副詞
・公正に、正々堂々と
・きれいに
名詞
・見本市、品評会
形容詞
①フェアプレーのフェアに近い意味
・公正な,公平な
・適正な
・規則通りの、規則内の
・良い、多い
②マイ・フェア・レディのフェアに近い意味
・(女性が)美しい
・色白でパツキン(金髪)の
・好天の
・汚れていない、明瞭な
・口先だけの、もっともらしい
・見込みがある、有望な
副詞
・公正に、正々堂々と
・きれいに
名詞
・見本市、品評会
ふむふむ、意味あり過ぎワロタ系の単語ですね。前項に書いた通り、fairはOld Englishをルーツに持つためか、単語の持つ意味がとても多いです。
ただ、同じくOld Englishをルーツに持つ動詞群(have,give,make)と比べると、形容詞の使い方がメインだからか、幾分意味がすっきりしていて、筋が通っている印象があります。OE系の持つ何でもありな雰囲気は感じられません。よかった~
この単語は、ようは「ちゃんとした、真面目な、あるべき(理想の)状態の」といったポジティブなニュアンスを持った単語です。日本語のイメージでいうと「白」が近いですかね。「口先だけの」といった意味がありますが、これは「上辺はキレイなこと言うよね、チミは」という皮肉の意味からきているようです。
副詞として使う場合も意味は変わらず、「公平な、きれいな」という意味です。そうかOE系の単語だから、そのままのスペルで副詞や名詞の意味合いを持つのか(な?)。
名詞だけは語源が違いましたね。「北海道フェア」的な使い方のフェア。こちらはLatin系のFestival dayという語に由来するものでした。
こうやって整理してみると、確かに色んな意味を持つ単語ですが、軸はブレてない感じがしますね。「公平な、きれいな(beautiful, clean)」というイメージを持っておけば色んな場面で、意味を連想して文意をとることができそうです。
affairの意味
続いてaffairの意味を調べましょう。
NOTE:affair [əféɚ] 名詞
・仕事、用件
・事務、業務
・私事、個人的な問題(one's affair)
・事柄、出来事、事件
・恋愛、浮気、情事
・状況、情勢、事態(通例複数形で)
・仕事、用件
・事務、業務
・私事、個人的な問題(one's affair)
・事柄、出来事、事件
・恋愛、浮気、情事
・状況、情勢、事態(通例複数形で)
仕事・業務・私事ってのは「自分(か誰か)のする事」ですね。出来事や事件は「自分(か誰か)がした事」です。恋愛や浮気、情事ってのもaffairなんですね。これは日本語でも「コトに及んだ」という婉曲表現をすることがありますけど、それと同じ使い方になっているようです。面白い。ちなみにエントリ冒頭の✖✖✖✖のところはこの意味で使ってみました。
状況や情勢、事態はaffairs(複数形)となります。これは意味合い的に単発の出来事ではなく、もう少し大きい話になるから複数形になるんでしょうか。それか名詞を一般化させるための複数形なのかはわからなかったです。単発の出来事よりも大きい話って方がしっくり来るので、そう理解しておくことにします。
このエントリ冒頭で書いた「The Office of Student Affairs」ってのは、「学生に関する業務のオフィス」って意味で学生課ってことなんですね。他に、"family affair"と言ったら家事、”human affair”と言ったら人事、という意味になるそうです。
ふむ、意外に大したことなかったぜ。色んな意味や用法のある単語って、ちゃんと調べるまで苦手意識がとれないんですよね。頭の中が整理される前に、「あ~こんな意味もあるんだ、あんな意味もあるの?どんだけあんねんっ!」って嫌いになっちゃうんですよ。
きちんと一個ずつ調べて、自分のモノにしていくのが大事なんだ、と再認識いたしました。
おわり
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