Issueの意味は語源を調べるとよくわかる!【問題点、発行する】

9.25.2019

単語

t f B! P L


今回のお勉強トピックは、英単語 issue です。

「ちゃんと調べて、まとめて、覚えないと」と思いながらずーっと放置してきた単語です。なぜ放置してきたのか?

1つはスペルから意味が想像しづらいところ。似てる単語が思い当たらないし、全くもって単語のイメージが湧いてこないです。

もう1つは、意味がいっぱいあるところ。なんかこう捉えどころのない感じで意味がいっぱいあるんですよね。ビジネスでは「問題点」だし、パスポートには date of issue ってのがあるし。

はっきし言って基礎系の単語ですし、ちゃんと使えるようにならんといつまでたってもバイリンギャルになれません。今回、しっぽり勉強してissueを攻略していこうと思います。

Let's get started!!!

issueの語源

こういうパッと見て訳わからん系の単語は根っこを抑えるのがとても有効です。単語の根っこ、語源を調べてみましょう。
NOTE:issueの語源
13世紀
●古フランス語の"issue"から "a way out, a going out, exit; final event,"
 意味は出口、最後のイベント。
●ラテン語の"exire"から "go out, go forth; become public; flow, gush, pour forth"
 意味は、出る、公になる、流れる、噴出する、注ぎだす
 ラテン語exireは、ex+ireの組み合わせ
  ex:out (外へ)
  ire:to go (行く)
  →「外へ行く」を表す意味。

そして13世紀以降、様々意味が付加されてきた
14世紀後半、子孫、子供たち、行動の結果
1520年ごろ、血液などの人体から流れ出る汁全般
1830年ごろ、出版する

13世紀の「出口、出る」の意味から「裁判の終結、判決」
→ (14世紀) 裁判における事実に基づく論争
→ (15世紀) 二者間の争いの争点
→ (19世紀) 決定すべき重要な事柄
→ (20世紀) 未解決の問題があること
という意味に変遷してきた。

ははーん、なるほどなるほど。語源的意味は外へ行く、出口なんですね。

人間の要素から外へ出る何かって言ったら、出産だったり、血が流れたり、なんかの汁が出たりと、そういうやつですね。そして更に物理的なものである必要性もないようです。知識や意見を外に出す、これは出版に繋がっています。

また出口の意味から、裁判の終結や判決の意味を持ち、そこから論争、さらに争点の意味を持つようなったと。これは法律系用語としての意味だけではなく、広く「問題」という意味を持つようになったと。

おー、なんか頭のなかでシナプスが繋がったような感覚です。全然関係性を見いだせなかったissueの意味が繋がりました。問題点を意味するイシューと、パスポートにある date of issue、元を辿ればおんなじ意味だったと。

今まで英語を勉強してきた中で最大のAHA体験でした。


issueの意味

さて、シナプスが繋がり脳汁ドバっとなったところで、現代英語のissueの意味を見てみましょう。

英和で引いたissue

まずは信頼と安全の英和辞書を引いてみます。
NOTE:issue [íʃuː] 動詞・名詞
<他動詞>
出版する、刊行する、発行する、出す
公表する、発令する
(液体や気体を)出す、放つ
(政府や自治体が)支給する、配給する
<自動詞>
(何かから)生じる
(結果として)起きる
由来する、生まれる、増える
<名詞>
(出版物の)発行、(法律や命令の)発布、(免許証やパスポートの)交付
発行物、(雑誌の)号、(書籍の)刷
(流通している)株式、株券、債券
(液体や気体の)流出、放出、出口
論点、争点、問題点、(問題の)核心
結果、結末、決着
子、子孫

そう、issueの意味っていっぱいあるんですよね。これが日本人のissue離れを起こしている原因です。

けどいまのぼくは、語源を抑えて元のイメージを持てているので、恐れることは何もありません。こんなにいっぱい意味のある単語ですら愛しく感じます。脳汁とともにドーパミンがイシュー(放出)されているのでしょう。

語源を調べる中で出てきた出版するの意味、体から血や汁が出てくること、パスポートのdate of issueから交付、その他すべての意味が「何か出てくること(go out)」、「出口(exit)」に繋がっています。

issueを「使う」という観点で見た場合、「go out, exit」の意味を知ってるだけでは流石に足りません。けど、読む・聞くのインプット系だったら何とかなるような気がしてきています。


英英で引いてみるissue

本当に単語の意味を抑えるなら英英辞書は避けて通れない(気がする)。学習者に優しいCambridgeさんから見ていきましょう。
NOTE:issue from Cambridge Dictionary
<Noun>
[Subject]
a subject or problem that people are thinking and talking about:
[Product]
a set of newspapers or magazines published at the same time or a single copy of a newspaper or magazine:
<Verb>
to produce or provide something official:

Cambridgeはとてもシンプル。名詞として”[Subject] 問題点・主題」” と ”[Product] 雑誌の号、書籍の刷”、動詞として”公式的な何か作ったり供給すること”の意味だけが掲載されていました。オンライン辞書だから掲載内容が制限されているのかもしれませんね。


続いてTHE権威の異名を持つOxford。
NOTE:issue from Oxford Dictionary
<Noun>
1. An important topic or problem for debate or discussion.
2. The action of supplying or distributing an item for use, sale, or official purposes.
3. A result or outcome of something.
4. The action of flowing or coming out.
5. Children of one's own.
<Verb>
1. Supply or distribute (something) for use or sale.
2. Come, go, or flow out from.

Oxfordでは名詞で5個、動詞で2個の意味が掲載されていました。名詞は①問題点、②モノを供給・配布すること、③結果、④出る・流れるアクション、⑤誰かの子供、でした。動詞は①供給・配布する、②どっかから出てくる、の2つ。

英和で見た、出版する(こと)、流通してる株式、という意味が見当たりませんでした。これもオンライン辞書だからでしょうか。


さて、2つの権威的な英英辞典を引いてみました。いずれも掲載順に引用していますので、先に掲載されている意味が重要な意味になっている (はずです)。これを踏まえて、色々とあるissueの意味、どこから覚えていけばいいのか考えてみます。

名詞・動詞ともに各辞書で最上位に掲載されている意味は同じです。
  • 名詞:議論すべき重要な問題点、トピック
  • 動詞:何か(オフィシャルなもの)を作って供給、配布、交付する

この意味をまずは抑えるのが上策かと愚考いたします。ちゅーか、「覚えるぞ!」という意気込みで臨むのはこれだけでいいんじゃないかと思います。

これに加えて語源としての ”go out, exit”の意味を理解していれば、文脈に沿った訳ができると思います。話す・書く時にissueの意味を全部把握してなかったから困る、という局面はそんなに無いのではないかと思います。publishでもsupplyでも代用できる単語はあるし。


problemとissueとtroubleの違い

issue=問題、となると誰もが疑問に思うことは、「それってProblemとかTroubleと何が違うの?」です。これはネットで検索すると日本語で説明してくれているページがわんさかありました。

が、どうせなら英語ネイティブがどう説明するか知りたい。というわけで”Problem issue difference” でググりまして最上位に掲載されているWebページを参照してみました。それがこちら。

What's the difference between "problem", "trouble", and "issue"? - PHRASE MIX

このサイトがどれほどの信頼性を持つのかは知りません。が、Google検索で上位に表示されているということは、Googleが高く評価しているということ。Trust Google!


The word "problem" is connected with the word "solution". A problem is something negative that needs to be solved. Some bad things that happen can't be called "problems" because they're unsolvable.

訳:”Problem”という単語は”Solution(解決策)”と紐づいているものだ。”Problem”は解決される必要のあるネガティブな事象だ。発生するいくつかの悪い事は、解決できないので「問題」と呼ぶことはできない。

解決できねー類の問題は”Problem”じゃない。”Problem”はあくまで解決する必要があって、そして解決可能な問題を指す言葉なんだぜ。という意味。


For example, if you broke your leg, you probably wouldn't call your broken leg a "problem". The broken leg can't be fixed. On the other hand, figuring out how to get to work with a broken leg is a problem.

訳:例えば足を骨折したとしよう。その折れた足を”Problem”と呼ぶことはできない。骨折した足は治すことができないからだ。一方で、足が折れた状態でどうやって仕事をするか考えること、これは”Problem”だ。

ふむふむ、足が折れたので外回りの仕事はできない。けど内勤ならできる。「一時的に内勤に回して」と頑固な上司を説得しなければならない。これは”Problem”ってことですね。


"Trouble" is less connected to solutions. It's more connected to negative feelings that you get when bad things happen. 

訳:”Trouble” は解決策とあまり関係がない。なんか悪いことが起こった時に、あなたの頭の中に起こるイヤな気持ちにより紐づくものだ。

解決策がふんたらというのはあまり関係なくて、都合の悪いことが起こった時に頭の中でドヨーンとなるあの気持ちに近いものみたいですね。客観的に解決可能かというより、ドヨーンとなる負の感情を引き起こす望ましくない事柄を指す。


"Issue" is associated with difficult decisions and disagreements. We use "issue" in a similar way to "problem" or "trouble", but it also has another meaning. It can mean a topic that people are talking about or disagreeing on. Social issues and political issues are examples of this kind of "issue".

訳:”Issue”は難しい意思決定や、意見の相違(不同意・反対)に関連するものだ。”Issue”は ”Problem” や ”Trouble” と同じように使うが、それはまた別の意味を持っている。反対意見を出したり、議論をしているトピックを意味するんだ。社会問題とか政治問題ってのは ”Issue” の例になる。

問題自体の性質というより、問題が置かれている状況を示す意味が強い単語なのかと思いました。Problemは解決不可能という性質、Troubleは頭をドヨーンとさせる性質があります。対してIssueは議論してみんなで叩きまくっている対象、トピックを表す単語のようです。


なんとなく違いはわかりました。しかし論理の鬼であるぼくからすると、1つ大きな謎が残ります。これはぶっちゃけわかんなかったので、言及することは避けておきます。だれか教えてくれー

日本語の”問題”を分解 


おわり

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アラサー(ティーファイブ)、♂ IT業界でショッカーみたいな立ち位置の仕事をしています。昔から憧れていたバイリンギャルを目指し、英語の勉強に明け暮れる毎日。このブログは勉強ログとして書いています。よろぴく。

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